· FabLab Westharima Team · レーザー加工機 · 4 min read
レーザー加工:オリジナル・コルクコースターの作り方
手書きイラストからオリジナルコルクコースターを製作。Illustratorでのデータ作成、レーザー彫刻のパラメータ調整、治具の活用方法を解説。
自分の手書きイラストを元に『オリジナル・コルクコースター作り』に挑戦した際の材料・機材・使用したソフト・作り方などを備忘録としてまとめてみました。この記事が私と同じように初めて挑戦される方の参考になると嬉しいです。
材料
- コルクコースター (コルクペット)約φ94mm 厚さ5mm
- MDFボード 厚さ6mm(※治具用)

機材・ソフト
※この記事は2021年に作成されたものです。現在FabLabで使用している機材とは異なる場合があります。
- 【使用機材】:FABOOL Laser CO2(CO2レーザー加工機)
- 【使用ソフト】: SmartDIYs Creator
- 【データ作成ソフト】: Illustrator
現在使用可能な機材については機材一覧をご確認ください。
作り方・手順
STEP 1: 下絵作成
下絵の作成
- Illustratorのパス操作にまだ慣れていないので下絵を用意しました。
- パス操作に慣れている方は、STEP3-2から始めても大丈夫です。

STEP 2: 写真撮影
下絵の写真撮影
STEP 3: データ作成
加工データの作成
- Illustratorに下絵の写真を取込
- Illustratorで下絵を元にパス作成
- パスデータを書き出し

パス作成時(楕円パスを修正)

パス作成時(反転機能を活用)

完成!
STEP 4: 治具作り
治具(ジグ)作り
レーザー加工位置決めのため、MDFボードで治具作りをしました。
- 治具の加工データを作成・XY位置は任意 (SmartDIYs Creatorのアイテム『アセットカタログ』の円を利用)
- 治具のアウトラインをレーザーカット
- 実際に加工品をはめ込んでみて不適切な位置があれば修正

STEP 5: パラメータ調整
レーザー加工テスト・パラメータ調整
STEP 6: レーザー加工
レーザー加工

今回のパラメータ
※このパラメータはFABOOL Laser CO2での設定値です。使用する機材によってパラメータは異なりますので、必ずテストカットを行い、適切な値を見つけてください。
| 材料 | 加工 | スピード Speed | パワー Power | 回数 Times | 加工 時間 | 感想 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| MDFボード厚さ6mm | カット | 300 | 40 | 2 | 2分10秒 | 治具を確実にカットする為、回数を2回にしました |
| コルクコースター | 彫刻 | 800 | 11 | 1 | 2分10秒 | パワー10以下:彫刻不可(レーザー出力されず) スピード900以上:彫刻されない箇所が一部あり |
まとめ・感想
- YouTubeやウェブサイトにあるIllustratorの操作マニュアルが参考になった。
- 私はIllustratorのパス作成にまだ慣れていないが、下絵があると、パス作成・修正がやりやすかった。
- Illustratorの画面拡大で、パスの微調整がやりやすくなった。
- 治具をテストする際、加工材料サイズのばらつきがあったので、複数の加工材料で確認した方がよかった。
- 加工品とイラスト位置の微調整が難しかった。
- レーザー加工テスト・パラメータ調整はトライ&エラーの繰り返しだった。
- コルクコースターは薄いと吸収性が足りないので、厚さのあるものをオススメします。
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