· FabLab Westharima Team · 3Dプリンタ  · 10 min read

Bambu Lab 3Dプリンター徹底比較レビュー:A1 mini vs P1S どれを選ぶべき?

Bambu LabのA1 miniとP1S「単体」と「AMS付き」の4パターンを徹底比較。AMSを導入するべきかも含めて、どの組み合わせが最適か、実際の使用経験をもとにシェアします。

目次

Bambu Lab 3Dプリンター徹底比較レビュー:A1 mini vs P1S どれを選ぶべき?

「3Dプリンターを色々持っているけれど、日常使いは Bambu Labが良いな」 ——これが、現在の私の正直な感想です。

この記事では、Bambu LabのA1 miniとP1S「単体」と「AMS付き」の4パターンを徹底比較。AMSを導入するべきかも含めて、どの組み合わせが最適か、私の考えと経験をシェアします。

機種ラインナップと価格

A1 mini

A1 mini

項目内容
定価52,800円
実売価格約3万円
造形サイズ180×180×180mm
特徴コンパクト・入門機

A1 mini combo

A1 mini combo

項目内容
定価81,800円
実売価格約6万円
造形サイズ180×180×180mm
特徴A1 mini + AMS lite

P1S

P1S

項目内容
定価109,000円
実売価格約9万円
造形サイズ256×256×256mm
特徴中級機・高速印刷

P1S COMBO (AMS付き)

P1S COMBO

項目内容
定価140,000円
実売価格約12万円
造形サイズ256×256×256mm
特徴P1S + マルチカラー対応

できることの比較

印刷方式対応機種メリットデメリットこんな人におすすめ
単色印刷のみA1 mini / P1S単体- 初期投資が抑えられる
- 設置スペースが小さい
- シンプルで扱いやすい
- フィラメント交換が手動
- マルチカラー印刷不可
- 長時間印刷時のフィラメント切れリスク
- 3Dプリンター初心者
- 単色造形で十分な方
- とにかく予算を抑えたい方
マルチカラー対応A1 mini combo / P1S + AMS- 最大4色のマルチカラー印刷が可能
- フィラメント自動切り替え
- 長時間印刷時の安心感
- 初期投資が高い
- 設置スペースが大きくなる
- AMSのメンテナンスが必要
- カラフルな作品を作りたい方
- 複数のフィラメントを頻繁に使う方
- 長時間の無人印刷をしたい方

各機種のレビュー(あくまで私の所感)

メリット・デメリットの比較と、実際使った経験を踏まえ、おすすめ度は以下の通りです。

機種実売価格おすすめ度主なメリット・特徴主なデメリット・気になる点コメント・所感
A1 mini(単体)約3万円★おすすめ- 価格が安く購入しやすい
- クオリティ・スピードともに価格以上
- 省スペース・持ち運びやすい
- 組み立て・設定が簡単
- 特になし(同価格帯他社より圧倒的に優秀)他社3万円台より頭2つ分抜けている。初心者にも最適。
A1 mini combo約6万円- マルチカラー印刷対応(AMS lite付属)- フィラメントが剥き出しで湿気に弱い
- AMS liteが大きく省スペース性が損なわれる
正直不要。AMS liteが本体より大きく省スペース性が失われる。6万円出すならA1 mini 2台の方が実用的。
P1S(単体)約9万円- 中級機としての性能
- A1 miniより大きな造形サイズ
- AMSが無いと魅力が半減単体が悪いわけではないが、AMS無しだと魅力が半分以下に感じる。
P1S COMBO (AMS付)約12万円★強く推奨- コスパ抜群
- フィラメント自動補充・マルチカラー印刷対応
- 純正スライサーとの相性良好
- トラブルが少ない
- 今のところ不満はない非常に気に入っている。ストレスフリーで使える。個人用途では実質最上位。

購入時の注意

  • AMSを後から追加購入すると割高になるため、最初からセットで購入するのがおすすめです。
  • P1Sの上位機種は25万〜50万円と業務用価格帯になるため、個人用途ではP1S + AMSが実質的な最上位選択肢だと感じています。
  • 私自身、湿気によってフィラメントが使えなくなった経験が何度もあります。A1 mini comboはフィラメントが剥き出しのため、特に湿気の多い環境ではフィラメントの劣化が早くなる点に注意が必要です。

⚠️ 避けるべき選択肢(私の所感)

私が購入したもの

私の場合、大量に3Dプリントが必要になったタイミングで追加のプリンター導入を検討し、Bambu Lab製を選びました。上記の情報や自分なりの比較・検討を踏まえ、最終的に下記の2機種を購入。どちらも日常的によく使っており、この組み合わせを選んで本当に良かったと実感しています。

購入機種実売価格用途・活躍ポイント
A1 mini単体約3万円小型部品のちょっとした製作や、ワークショップの持ち出し用に最適。省スペースで設置・運搬も楽々。
P1S COMBO (AMS付き)約12万円大量プリントや長時間の無人稼働に最適。AMSによる自動フィラメント切替で、高効率な運用が可能。1ヶ月で30ロール使う連続稼働でも、トラブルなく安定動作しています。

関連記事: P1S+COMBO(1ヶ月間の連続稼働)については、Bambu Lab P1S レビュー|1ヶ月30ロール使って分かった メリット と デメリットで詳しく解説しています。

まとめ

Bambu Labは日常的に「使える」ことを最優先に設計された、まさに万人向けの名機 という印象で、どの機種も価格以上のパフォーマンスを発揮しています。

A1 mini(単体) がおすすめな人

A1 mini

実売価格:約3万円

  • 3Dプリンター初心者
  • まずは手頃な価格(約3万円)で体験してみたい
  • 単色印刷で十分
  • 省スペースで運用したい
  • 組み立てや設定が簡単で、すぐ使い始められる

P1S COMBO(AMS付き) がおすすめな人

P1S COMBO

実売価格:約12万円

  • マルチカラー印刷に挑戦したい
  • より大きな造形サイズが必要
  • 長時間の無人印刷や量産を考えている
  • 予算が12万円程度確保できる
  • フィラメント自動切り替え機能により、安定して長時間稼働させたい
  • 個人用途で長く快適に使える最上位モデルが欲しい

迷ったら

まずはA1 miniから始めるのがおすすめです。 3Dプリンターがどんなものか体験してから、用途に応じて2台目としてP1Sを追加するという選択肢もあります。実際、私もこの2パターンで運用しており、それぞれの用途で活躍しています。

この2択で選べば、まず大きな失敗はないと思っています。自分の用途と予算に合わせて、最適な一台を選んでください。

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